christinaの備忘録

てきとーに。

リモート時代のZoomマイクとヘッドフォン

 

完全リモートワークが始まって2年ほどになる。

リモート会議向けのマイク・ヘッドフォンがだいたい固まったのでここに書いておく

 

結論としてはAirpods Pro + Samson Q2Uの構成になった。

 

前提

・仕事で使っているMacLinux向けの構成。自分のPCならRTX Voiceというノイズキャンセルソフトが使えるが、Macでは使えないので諦める

・数時間連続で会議に参加しても平気なものを選ぶ

・マイクの音質重視。会社では常時英語で話しているが、自分の発音はあまり良くないので少しでも聞き取って貰える確率を上げるためにマイクの音質を上げる。複数人のリモート会議では相手の声が途切れたり聞こえにくかった場合、回線のせいで自分だけ聞こえないのかそもそもの音質が悪かったのか分からず聞き返しにくい。聞き取れる場合でも音質の悪い声を聞き続けるのは疲れるというのもある。

初期

最初はリモートが始まる前から持っていたオーディオテクニカのATH-770COMを使っていた。

これはマイクの音質がそこそこで、音量リモコンも使いやすいので半年くらいはこれを使っていた。しかし1時間使う程度ならいいのだが、長時間これを着けたままにすると頭が痛くなってくるという問題があった。また有線なので少し机を離れたりするのがやりにくい。

 

audio-technica ステレオヘッドセット ATH-770COM

audio-technica ステレオヘッドセット ATH-770COM

  • 発売日: 2010/08/20
  • メディア: オフィス用品
 

 

Airpods Pro

Airpos Proは持っていたので試してみたが、イヤホンの方はいいのだがマイクがいかんせん音質が厳しい。圧縮されたようなのっぺらとした音になる。

また、MacAirpods Proをマイクに指定するとBluetoothのコーデックが通話用のSCOに変わるようで、イヤホンの音質もラジオくらいのひどい音になる。別のマイクを入力に指定するとAACになってまともな音になる。

稀に電話に使う程度なら別にこれでもいいのだが、日常的に使う用途としては選外

骨伝導ヘッドフォン

イヤホンは長時間使うと外耳炎になったりするリスクがある一方、ヘッドフォンは頭が痛くなるので骨伝導も試してみた。AfterShokz Aeropexという当時一番高い物を買ったが、骨伝導は頭にフィットさせるために音が出る部分がある程度の力で締め付けるようになっている。これを数時間着けていると頭が痛くなってくるので残念ながらこれは諦めた。対照的にAirpods Proは着けているのを忘れるくらい装着感が良い

Airpods Pro + 単体マイク

マイク音質を求めれば、高いヘッドセットか単体のマイクを買うしかない。ということでWave 1というコンデンサマイクを買った。

USBマイクは配信用のBlue Yetiやそれの類似品がいくつもあるが、指向性を変えられるなんて機能は必要ないし、使いもしない機能のために4つもマイクを内蔵している製品を買うのなんだかなと思ったので単一指向性で海外でのレビューも良かったこれを選んだ。

 

配信用マイクで比較的ハイエンドな製品だけあって音質は素晴らしく、声が段違いに明瞭になった。

が、コンデンサマイクは非常に感度が高い。外の騒音はもちろん、エアコンや加湿器の音をガンガン拾うのでZoomのノイズキャンセルでは消えない環境音が結構入ってしまう。

このためにKrispというノイズキャンセルソフトを入れた。Krispのノイズキャンセルを使えば環境音はほぼ消える(残念ながら音質も少し下がるがまあ許容できる)。

これで一件落着かと思いきや、Krispはサブスクリプションサービスなので月額5-8ドルくらい掛かる。仕事で使っているので経費にしたいが、社内で他に誰も使っていないしサブスクリプションを経費にするのは面倒なので、別の方法としてダイナミックマイクを検討した。

 

環境音を拾いやすいコンデンサマイクと違い、ダイナミックマイクは環境音を拾いにくい。だったら最初からダイナミックマイクでいいだろうと思うかもしれないが、ダイナミックマイクは歌手が使うようなマイクで口元にマイクを近づけなければ良い音質にならない。

ビデオ会議でダイナミックマイクが画面に映っているのは異様な雰囲気を感じないこともないので、口元から少し離しても大丈夫なコンデンサマイクを最初に試したのだった。

しかし実際にコンデンサマイクの配置を色々試していると、口元にかなりマイクを近づけても画面に映らないように配置できることに気づいた。

自分は外付けディスプレイの上にWebカメラを置いているが、こうすると画角的に自分の胸の少し前の空間に何かあってもカメラには映らない。なのでそのあたりにマイクを置くと、それなりに口元に近くかつカメラに映らないという配置ができる。

ということでダイナミックマイクを使うことにした。買ったのはSAMSON(米国のメーカーらしい)のQ2Uというマイク。Rebuild.fmでも紹介されているマイクで、ポッドキャストなど向けのマイクとして定評がある。

音質的にはコンデンサマイクのWave 1の方が明瞭な音だが、ZoomにはQ2Uでもいいかなという感じ。プレゼン等をするならエアコン等の環境音を消してWave 1を使うかもしれない

 

 

これをグースネックのマイクスタンドに装着する。机の脇に取り付けて、使うときに自分の方に曲げてマイクを口元に向ける。簡単に曲げられる割にそこそこしっかりしている。週末など使わない時は曲がる部分だけ外すこともできる。

マイクアームも考えたが、こちらの方が配置の柔軟性がありそうだった。

 

コンデンサマイクもこれに取り付けられる。

 

KC グースネック 卓上マイクスタンド 固定型 ブラック MDS-4/BK

KC グースネック 卓上マイクスタンド 固定型 ブラック MDS-4/BK

  • 発売日: 2016/02/22
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

この構成にしたことで音質は満足行くものになり、ヘッドセットからも開放された。話さない時なら机の前を離れられるし、やろうと思えば一時的にAirpods Proのマイクに切り替えることもできる。

 

ここまでやる必要があるのか?とは思わなくもないが、リモートワークになってから同僚が自分の声を聞く手段はマイク越しにしかないのでこれくらいの投資は費用に見合うと思う。もし既にAirpods Proを持っているなら1万ちょっとしか掛からない。